日本国内にお住まいのすべての方に付与されているマイナンバー。
これを証明する顔写真付きの身分証明書が「マイナンバーカード(個人番号カード)」です。
以前から身分証明書として活用されてきましたが、健康保険証の原則一本化や、運転免許証との一体化などにより、現在では生活に欠かせない必須のアイテムとなっています。
また、個人事業主や法人を設立される方にとっても、行政手続きのオンライン化に伴い非常に重要です。
本記事では、最新の制度(特急発行など)も交えながら、マイナンバーカードの作り方やメリットを分かりやすく解説します。
マイナンバーカードが個人事業主や法人に必須な理由
事業を営む方にとって、マイナンバーカードは以下の点で非常に重要な役割を果たします。
1. 確定申告(e-Tax)で「電子証明書」として利用できる
個人事業主の方が国税電子申告・納税システム「e-Tax(イータックス)」を利用して青色申告特別控除(最大65万円)などの優遇を受ける場合、本人確認のためにマイナンバーカードに搭載された「署名用電子証明書」が必要になります。
申請時に「電子証明書の発行を希望しない」というチェックボックスがありますが、事業用で使う方は絶対にチェックを入れない(発行する)ようにしましょう。
2. GビズIDの取得や法人設立のオンライン申請に役立つ
補助金申請や社会保険手続きなどに利用する共通認証システム「GビズID(gBizIDプライム)」のアカウントを作成する際、マイナンバーカードと専用アプリがあれば、最短即日でアカウント発行が可能です(書類郵送の場合は1週間程度かかります)。
また、株式会社などの法人設立をオンラインで行う際にもマイナンバーカードでの電子署名が求められる場面が増えています。
【2026年最新】さらに広がったマイナンバーカードのメリット
近年、マイナンバーカードの機能は大幅に拡張され、利便性が高まっています。
運転免許証との一体化(マイナ免許証)
2025年3月24日より、マイナンバーカードを運転免許証として利用できる「マイナ免許証」の運用が開始されました。
引っ越し時の住所変更が市区町村の窓口だけで完了(警察署や免許センターでの手続きが不要)になるほか、免許更新時の講習がオンラインで受講できたり、更新手数料が安くなったりと、大幅な利便性向上が図られています。
健康保険証としての利用(マイナ保険証への完全移行)
従来の健康保険証は2024年12月に新規発行が終了し、最大1年間の猶予期間も経過したため、現在はマイナ保険証(または資格確認書)への移行が完了しています。医療機関での受付がスムーズになるだけでなく、過去のお薬情報や特定健診結果を医師と共有できるため、より適切な医療を受けられるメリットがあります。
マイナンバーカードの作り方・4つの申請方法
マイナンバーカードの申し込み方法は、大きく分けて以下の4つがあります。ご自身の環境に合わせて選びましょう。
1. スマホ・パソコンからネットで申し込む(おすすめ)
最も手軽で半数近くの方が利用している方法です。
- スマートフォン等で顔写真を撮影する。
- お手元の「交付申請書」にあるQRコードをスマホで読み取るか、パソコンから申請用WEBサイトにアクセスする。
- 画面の指示に従い、メールアドレス登録、顔写真データのアップロード、必要事項を入力して申請完了。
※オンライン申請は、書類の郵送よりも手続きがスムーズに進みやすい傾向にあります。
2. まちなかの証明写真機から申し込む
対応している証明写真機のタッチパネルから「個人番号カード申請」を選択し、交付申請書のQRコードをバーコードリーダーにかざします。その場で顔写真を撮影し、画面の案内に従って必要事項を入力するだけで申請が完了します。
3. 郵送で申し込む
「個人番号カード交付申請書」に必要事項を手書きで記入し、6ヶ月以内に撮影した顔写真を貼り付けます。同封されている専用の送付用封筒に入れてポストへ投函します。
4. 市区町村窓口での申請
一部の市区町村では、役所の窓口に特設会場やサポートデスクを設置しています。職員のサポートを受けながら申請できるため、操作に不安がある方におすすめです。
【お急ぎの方へ】最短1週間で届く「特急発行・交付制度」
これまで申請から発行まで概ね1ヶ月かかっていたマイナンバーカードですが、条件を満たす方は原則1週間以内(最短5日)でご自宅に直接カードが届く「特急発行・交付制度」が利用できます。
- 対象となる方:紛失・破損等による再交付、1歳未満の乳児(出生届と同時の申請も可能)、海外からの転入者、カードの追記欄が満杯になった方など。
- 注意点:オンラインでの申請はできず、住民登録のある市区町村の窓口で直接申請する必要があります。また、紛失等の再交付の場合は2,000円(電子証明書が不要な場合は1,800円)の手数料がかかります。
申請に必要な準備・受け取りまでの流れ
申請の準備・持ち物
- 個人番号カード交付申請書:手元にない場合は、市区町村の窓口で再発行するか、WEBサイトから手書き用の申請書をダウンロードできます。
- 顔写真:サイズは縦4.5cm×横3.5cm(郵送の場合)。直近6ヶ月以内に撮影された、正面、無帽、無背景のもの。スマホで撮影したデータでも申請可能です。
通常の受け取り(交付)までの流れ
- 申請を行う:スマホや郵送などの方法で申請します。
- 交付通知書(ハガキ)を受け取る:申請から概ね1ヶ月ほどで、市区町村からご自宅に「交付通知書」が届きます。
- 市区町村の窓口で受け取る:交付通知書に記載された必要書類(本人確認書類など)を持参し、期限内に本人が窓口へ行きます。
- 暗証番号の設定:窓口でカードを受け取る際、電子証明書などのパスワード(暗証番号)を設定します。あらかじめ考えておくとスムーズです。
【重要】有効期限と紛失時の対応について
マイナンバーカードには有効期限が設けられています。期限が近づくと更新のお知らせが届きますので、忘れずに手続きを行いましょう。
- マイナンバーカードの有効期限:カード発行時に18歳以上の方は10回目の誕生日まで、18歳未満の方は容姿の変化を考慮し5回目の誕生日までとなります。(※成人年齢引き下げに伴い、20歳から18歳に変更されています)
- 電子証明書の有効期限:年齢に関わらず、発行から5回目の誕生日までです。
万が一紛失してしまったら?
悪用を防ぐため、速やかにマイナンバー総合フリーダイヤル(0120-95-0178 ※音声ガイダンス2番)へ連絡してください。24時間365日、カードの利用停止を受け付けています。
【注意喚起】マイナポイント事業はすでに終了しています
過去に実施されていた「マイナポイント第2弾(最大20,000円分のポイント付与)」は、2023年9月30日をもって申し込み受付を終了しています。
現在、「マイナポイントがもらえる」「手続きの期限が延長された」といった内容のメールやSMSは、フィッシング詐欺の可能性が極めて高いため、絶対にURLをクリックしたり個人情報を入力したりしないようご注意ください。
