第一種動物取扱業の登録に必要な動物取扱責任者。
動物取扱責任者となるためには一定の資格と実務経験が必要です。
一定の資格として認められる一覧は以下のとおりです。
動物取扱責任者の選任要件
第一種動物取扱業を営む場合、事業所ごとに以下を満たす動物取扱責任者を選任し、都道府県知事等に届出る必要があります。
- 一定の「資格試験合格」または「実務経験」を有すること
- 役員を除き、他の事業所の動物取扱責任者を兼任しないこと
- 届出後、都道府県知事等が実施する研修会を受講すること。
認められる資格試験一覧(令和5年5月現在)
環境省が定める「公平性及び専門性を持った団体が行う客観的な試験」として認められている主な資格は以下のとおりです。なお、令和4年5月1日施行の愛玩動物看護師法により、国家資格「愛玩動物看護師」も新たに追加されています(移行措置として令和9年4月30日まで既卒者・在学者・現任者にも受験資格が認められます)。
資格名 | 認定団体 | 販売 | 保管 | 貸出し | 訓練 | 展示 |
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愛犬飼育管理士 | 社団法人ジャパンケネルクラブ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
家庭動物管理士 | 一般社団法人全国ペット協会 | ○ | ○ | ○ | ― | ○ |
愛玩動物飼養管理士(1級・2級) | 公益社団法人日本愛玩動物協会 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
小動物飼養販売管理士 | 協同組合ペット・サービスグループ(PSG) | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
JAHA認定家庭犬しつけインストラクター | 公益社団法人日本動物病院福祉協会 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
トリマー(初級~教師) | 一般社団法人全日本動物専門教育協会 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
公認訓練士 | 社団法人ジャパンケネルクラブ/日本警察犬協会 | ― | ○ | ― | ○ | ― |
認定ペットシッター/ペットシッター士 | ビジネス教育連盟ペットシッタースクール/日本ペットシッター協会 | ― | ○ | ― | ○ | ― |
動物取扱士(3級) | NPO法人九州鳥獣保護協会 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
動物介在福祉士(初級~教師) | 一般社団法人全日本動物専門教育協会 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
実験動物技術者(2級) | 社団法人日本実験動物協会 | ○ | ○ | ― | ― | ○ |
愛玩動物看護師(国家資格) | 厚生労働省/環境省 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
※上記のほか、各自治体が認める資格もあります。申請前に必ず管轄の保健所(動物愛護センター)へお問い合わせください。
実務経験による要件充足例
資格を持たない場合でも、一定の実務経験を有すれば動物取扱責任者となることができます。主な例として:
- 第一種または第二種動物取扱業において、愛玩動物の飼養・保管に1年以上従事した経験
- 動物看護(愛玩動物範囲内)に関する知識・技能を有し、疾病管理やグルーミング業務に専従した経験 など
詳細は環境省「動物取扱業における犬猫の飼養管理基準の解釈と運用指針」などをご参照ください。